~PSEのニューモデル、スープラXトラスト発表!

投稿:2026年11月1日

PSEのスープラと言えば、デフレックスハンドルが特徴のターゲットに特化したモデルとして定評がありました。20メーカーの公式発表前から、フィールドアーチェリーの世界選手権で同一大会で最多メダル獲得達成に貢献し、話題になっているスープラの2027年モデルを紹介していきます。

スープラXトラストを使用して世界フィールドでメダル獲得ナンバーワンに輝いたガイアス・カーター選手

PSE【スープラXトラスト】は、定評のあるデフレックスジェオメトリーの【スープラX】をベースにさらに改良を加え、射ちやすさを追求したターゲットモデルの最高峰です。軸間距離40インチと37インチの2サイズがラインナップされています。


何が新しくなったかというと、以下の4点が大きく変わったポイントです。

  • 新型FDS-Mカムを搭載
  • リムポケットにEZ.220チューニング機構を搭載
  • 新デザインのハンドル
  • ニューカラー(セラコート仕上げ)

では、それぞれのポイントについて、どう変わったのか順に解説していきましょう。

●カスタマイズしやすくなった新型FDS-Mカム

PSEのターゲットコンパウンドボウと言えば、長らくSEカムタイプのものが主流で、現行のSE2カムも数々のメダル獲得や記録更新に貢献してきました。【ドミネーターDUO X】は2027年モデルもSE2カムが継続となります。
【スープラXトラスト】に搭載されているFDS-Mカムは、ハンティングモデルで定評のあるFDSカムをターゲット用にアレンジした、スムーズなドローイングフィーリングとソリッドなウォールを持ったハイパフォーマンスカムです。

1/4インチ単位の引き尺調整

FDSカムをベースに、より精密なセッティングを求めるターゲットアーチャーのために1/4インチ単位の引き尺調整機能が組み込まれています。回転式インナーカムモジュールで4.5インチの引き尺範囲をカバーし、モジュールを交換することなくポジションの変更だけで1/4インチ単位の引き尺調整が可能になっています。

4段階のレットオフ

レットオフ調整機能を持ったドローストップを搭載しており、レンチ1本で簡単に、65%・70%・75%・80%と四段階のレットオフ調整が可能です。80%は3Dやフィールド競技でホールディングが長くなりがちなときに、好まれる設定です。

新デザインのドローストップでソリッドなウォール感

ドローストップは従来のカムのラバーダンパーをなくし、フラットな面でケーブルと接するデザインに変更されています。このため、フルドローした時にカムがしっかり壁に当たって止まる感覚があり、ソリッドなホールディング感覚がもたらされます。

EZ.220チューニングシステム搭載

SE2カムやEM2カムと同様、EZ.220スペーサー交換式カムポジション調整機構は引き続き搭載されています。カムを取り外すことなく、簡単にカムポジションを左右に動かせるため、ペーパーチューニングなど実射しながら調整する際にべんりです。スペーサーの組み合わせで位置が決まるので、一度調整したらずれることがないので安心です。

FDSテクノロジー

PSEのコンパウンドボウを語る際に欠かせないのが、FDS(Full Draw Stability=フルドロー時の安定設計)です。EBH(Effective Brace Height)と呼ばれる、フルドローしてカムが回り切った時に上下のカムのカムとストリングの接点を結んだ仮想線とグリップのピボットポイントまでの距離(ストリングハイト)をできるだけ遠くするよう設計されたカムとハンドル、リムの組み合わせになっています。

EBHが高いほどグリップのトルクなどフォームの変化の影響を受けにくく、ミスに対して寛容な弓ということが言えます。【スープラXトラスト】では、新設計のFDS-Mカムを搭載することで、従来の【スープラX】よりも、EBHが3/8インチ大きく、9インチを超える設計になっています。

●リムポケットにチューニング機能を追加

リムポケットにリムのアラインメントをシフトする機能が追加されました。カムに使用されているものと同じEZ.220スペーサーを使用しており、両サイドのロックスクリューを緩めるだけで簡単に交換できます。ボウプレスは必要なく、スペーサー方式なので、ネジによる調整と異なり、一度セットしてしまえばチューニングがずれる心配はありません。


メーカーではグリップのトルクのかかり方が極端な場合は、まずリムバイスのEZ.220システムで大まかな調整を行ったのちに、カムのEZ.220システムでマイクロ調整を行うことを推奨しています。

●FORGIVENESS

【スープラXトラスト】のパフォーマンスを語るうえで最も重要なキーワードは「Forgivness」、とPSEスタッフシューターでトッププロのガイアス・カーター選手は語ります。これはアーチャーのフォーム的なミス(誤差)を拾いにくく、ミスに対して寛容であるということです。

世界フィールド選手権で【スープラXトラスト】を使用したガイアス・カーター選手は、個人銀メダル、団体金メダル、ミックス金メダルを獲得し、一つの大会で史上最も多くのメダルを獲得したコンパウンドアーチャーとなりました。カーター選手は、「良い射をしたら当たるのは当たり前で、いまいちの射も外れない」弓が、世界選手権やワールドカップなどプレッシャーがかかる大会で勝利するためには必要だと語っています。実際に世界フィールドのファイナルでも、「あ、ミスした」と思った射が6点に入っていたということがあったそうで、スープラXトラストに絶大な信頼を寄せています。

●新デザインのハンドルで剛性感アップ!

グリップのピボットポイントがリムポケットよりも手前にあるデフレックスジェオメトリーを引き継ぎながら、削り方を工夫することで、従来のスープラよりもリリース時のフィーリングがソリッドになっています。

●セラコート仕上げを採用

【スープラXトラスト】は従来のアルマイト仕上げではなく、セラコート仕上げとなっています。セラコートは薄い皮膜のセラミックコーティング塗装で、耐油性、耐摩耗性などに優れた塗装です。アルマイトはペイントのように剝げることがなく、耐久性も高いのですが、カラーバリエーションが少なく、発色の安定性に欠けるという弱点がありました。

一方ペイントはカラーバリエーションも豊富で発色は安定していますが、塗装の皮膜の厚さやぶつけた場合にかけやすいといった弱点がありました。従来のペイントは比較的厚い塗膜を形成するのに対し、セラコートは薄膜で施工でき、なおかつ耐摩耗性、耐油性にも優れており、コンパウンドボウのような高精度なCNC加工製品との相性が非常に良いと言えます。

さらに、汗や雨、屋外使用による腐食への強さ、擦れや傷への耐久性にも優れるため、長期間使用した際の外観維持という点でもメリットがあります。

【スープラXトラスト】だけでなく、ドミネーターDUO X、レーザーXも含めてPSEのコンパウンドのターゲットモデルは、全てセラコート仕上げに変更になっています。

●スープラXトラストFDS-M仕様

●スープラXトラストEM2仕様

【スープラXトラスト】に関するお問い合わせ、ご予約は、渋谷アーチェリーONLINE店もしくは、世田谷店スタッフまでお気軽にお問い合わせください。