~HOYTリカーブボウの進化
投稿:2026年7月19日世界のトップアーチャーを支えるテクノロジー
現代のターゲットリカーブアーチェリーを語る上で、HOYTの存在は欠かせません。
オリンピック、世界選手権、ワールドカップ――
長年にわたり、世界トップレベルの大会でHOYTのリカーブボウが数多く使用され、メダル獲得や世界記録更新に貢献してきました。

現在のHOYTリカーブボウは、単なる「高剛性」や「軽量化」ではなく、
「マッチプレッシャーの下でいかに安定して射てるか」を追求した高度な設計思想によって開発されています。
咋シーズンに続き、今シーズンのヒュンダイ ワールドカップでも、多くのトップ選手がHOYTを使用して表彰台に立っており、その競技性能の高さを証明しています。




STT(ストリング テンション テクノロジー)
チューニングを変えずに「引き味」を調整
HOYTリカーブハンドルを象徴する技術のひとつがSTT(ストリング テンション テクノロジー)です
2026年モデル【フォーミュラSR】、【エクシード2】、【GMX3】に搭載されています。


これはリムポケット内部のリムロッカーというパーツのポジションを調整することで、
アロースピードやボウ全体のチューニングをほとんど変えずに、
リムのフィーリングを変化させる技術です。
特にシューティングの成否を左右するクリッカーエリアにおける、引き感を自分の好みに合わせてカスタマイズすることが可能になります。
リムの引き感「引き味を硬くしたい」とか「クリッカーエリアをスムーズにしたい」といった場合、
従来は、リムそのものを交換するか、ティラーボルトでリムの強さを変更する必要がありました。
この場合、アロースピードやチューニングも大きく変わってしまうので面倒です。
しかしSTTでは、リムポケット内にある【ロッカー】というパーツのポジションを変えることで、
- より反発感の強い設定
- スムーズな引き感
- その中間的なフィーリング
を選択することができます。
しかも、チューニングや矢飛びへの影響を最小限に抑えながら調整できる点が大きな特徴です。
試合のプレッシャー下で、ミスを最小限に抑えられる「自分に合った引き感」を追求できることは、競技アーチャーにとって大きなアドバンテージとなります。
360 ダンパー システム
全方向の振動を抑えるダンピングシステム
HOYTのハイエンドモデルのリカーブハンドルには
360 ダンパーシステムが標準装備となっています。
これはショット後に発生する振動を多方向から抑制するシステムで、
- ショットフィーリング向上
- 不快振動の軽減
- 長時間競技での疲労感低減
などに貢献します。
ダイナミック フレックス コントロールの組み合わせにより、Hoyt特有の「スムーズで洗練された射ち感」を生み出しています。
ダイナミック フレックス コントロール
必要な場所はしならせ、必要な場所は剛性を持たせる

伝説の名作【GMX】で初めて採用されたHOYT独自の設計思想が、ダイナミック フレックス コントロール デザインです。これは現在のリカーブハンドルにも受け継がれています。
これは単純にライザー全体を硬くするのではなく、
- しなりが必要な部分
- 剛性が必要な部分
を設計段階で細かくコントロールする思想です。
これにより、
- 射ち出し時(リムが返って行く段階)の弓の挙動安定
- エネルギー伝達効率の向上
- エイミング中の安定感向上
- 不快な振動の低減
グルーピングにとって致命的な弓の性能面とアーチャーが感じるフィーリング面でのパフォーマンスの向上を狙っています。
HOYTはこれを「しなりが必要な場所にはフレックスを、動かないこと必要な場所には剛性を」
と表現しています。
ハンドルは単純に剛性が高ければ良い、というわけではありません。
リムをまっすぐ返すために必要な剛性としなやかさを
ハンドルに効果的に配置することによって、
毎回同じように矢を射ち出すための均一なプラットフォームを作り上げています。
実際、トップ選手からは
- 「反応が素直」
- 「サイトが落ち着く」
- 「射ち感が良い」
といった評価を受けることも多く、最先端のリカーブ設計思想の一つと言えるでしょう。
バータチューン システム
バータチューンプレートは、アローレストとプランジャーの垂直方向に調節できるシステムです。
最近は他社のハンドルにも同様の仕組みが採用されていますが、
レスト位置を垂直方向に調節するという発想は、
40年以上前にHOYT創業者のアール・ホイット氏が考え出したものです。
1980年代に発売されたオリジナルの【GM】ハンドルに、バータチューンが搭載されていました。
レストとプランジャーの垂直方向のポジションを置を変えることで何が変わるかというと、
「ドローイング時の押手の方向性」です。
フォームやドローイングの仕方によって個人差がありますが、
弓の上下の中心からより高い位置で引いた方が押手が下がりにくいため、
70mなど長距離で押し手が下がりやすいと感じるアーチャーは、
バータチューンをハイポジションにセットすると押手が下がりにくくなる効果があります。
例えば、
サイトがディップしやすいアーチャーは、
ハイポジションにすることで押手が下がりにくくなり、
安定したドローイングのフィーリングを得ることが可能になります。

【GMX3】は目盛付きのエクステンションプレートと一体になった
バータチューンプレートが標準装備されています。
クリッカーポジションの視認性が高く、調整位置の再現性も高くなっています。
【エクシード2】、【フォーミュラSR】では、
クリッカーエクステンションとバータチューンプレートを別部品にした
【モノブロック バータチューン システム】を採用しています。
別部品にすることでハンドルデザインの自由度がひろがり、
ハンドルの三軸剛性が向上するとともにクリッカーのフィードバックが向上しています。
クリッカーが鳴った時、アーチャーは音だけでなくクリッカーがクリッカーエクステンションをヒットした時の衝撃も感知しています。

クリッカーに対するレスポンスの早さは、再現性の高い射をするための鍵を握る要素です。
クリッカーに反応して取りかけた指先がリラックスするまでの時間差が小さい方が、
誤差やミスの要因が少ないと言えます。
反応速度の速さには個人差があると思いますが、
一般的に反応を引き起こす刺激が1つよりも複数ある方が反応速度が向上します。
【モノブロック バータチューン システム】によって、
クリッカーエクステンションか通して伝わるフィードバックが55%向上しているとのことです。
世界トップレベルで選ばれ続けるHoyt
HOYTのリカーブボウはこれまで、
- オリンピック
- 世界選手権
- ワールドカップ
- 各国代表選考会
- 世界記録更新
など、数多くの国際大会で実績を残してきました。
前回のパリ五輪では、男子リカーブ部門のゴールド・シルバー・ブロンズメダルを
HOYTエクシード使用選手が独占しています。


今シーズンのヒュンダイ ワールドカップでも、
第1節のプエブラ大会で、個人種目の男女ゴールド・シルバー・ブロンズ全てのメダルをHOYTが独占。第2節の上海大会では、男子のメダリスト全員と女子のシルバー
第3節アンタルヤ大会の女子ゴールド、女子団体のゴールド
第4節マドリッド大会では個人男女のゴールド、ミックス戦のゴールドの獲得に貢献しています。
長年トップカテゴリーで使用され続けている理由は、単なるブランド力ではなく、
継続的な技術革新と競技性能への徹底したこだわりにあります。

豊富なカラーバリエーション
HOYTリカーブの2026年モデルは、鮮やかなパウダーコートカラーの全10色展開。
削り出し加工から塗装まで、全てソルトレイクシティーにあるHOYT自社工場で行われます。

HOYTの最新モデルを体感するなら世田谷店へ
渋谷アーチェリー世田谷店では、HOYTの最新リカーブ製品の試射用モデルを各種ご用意しております。
- エクシード2
- フォーミュラSR
- METRIX フォーミュラリム フォームコア/ウッドコア
- METRIX グランプリリム フォームコア/ウッドコア
上記モデルを店内の近射スペースで射ち比べていただけます。ご自分のハンドル、リムをお持ちいただければ、試射用モデルと組み合わせてお試しいただくこともできます。
ぜひ店頭で、HOYTの最新リカーブテクノロジーをご体感ください。
HOYT2026年モデル 【エクシード2】、【フォーミュラSR】のご予約・お問い合わせは渋谷アーチェリーONLINE店・世田谷店まで!
