~HOYT2026年モデル紹介 その➂ フォーミュラSR

投稿:2025年8月31日

  HOYTの2026年モデル紹介第3弾は、【フォーミュラSR】です。フォーミュラ方式の最新モデルで、【フォーミュラXD】【GMX3】で定評のあるアドバンスドHOYTスタイルのハンドル設計になっています。ところで現在の競技用リカーブリムの接合方式として一般的なHOYTグランプリ方式(ILF/国際標準規格とも呼ばれていますが)ですが、実は1980年代にHOYTが開発したダブテイル方式リムポケットがベースになっています。簡単に着脱できて、ティラーバランスやアラインメントの再現性が高かったため、いろいろなメーカーがコピーして「標準規格」と呼ばれるようになったのです。
 フォーミュラ方式はHOYTオリジナルのダブテイル方式をさらに進化させたもので、リムの支点の距離を従来モデルよりも離すことにより、応力の集中を防ぎ、より堅牢で耐久性が高い設計になっています。そしてリムボルトからハンドル/リムアラインメント調整ブロックまでの距離が遠いため、より精度の高いアラインメント調整が可能です。

 なぜ、アール・ホイット氏は現在のフォーミュラ方式の規格にしなかったのでしょうか?それは1980年代のリカーブハンドルがマグネシウム合金の鋳造ハンドルだったことが大きな理由です。現在のコンピューター制御の大型NCマシンで加工する場合よりも、デザインの自由度がなかったためと考えられます。当時現在と同じような加工技術があれば、フォーミュラ方式がILF(国際標準規格)と呼ばれていたかもしれません。


Advanced Hoyt Geometry …アドバンスドHOYTスタイル

 【フォーミュラSR】は、1980年代にHOYTの創業者アール・ホイット氏によって設計されたクラシックHOYTジェオメトリーよりもグリップのポジションが低く設定されたアドバンスドHOYTジェオメトリーで設計されています。トップヘビーなバランス設定によりエイミング中の弓の挙動の収まりが良く、リリース時にも押手を残しやすいハンドルのレスポンスが得られるようになっています。
 前回の世界選手権で表彰台の頂点に立ったアドバンスドHOYTジェオメトリーのフォーミュラハンドルを、【エクシード2】と同様、全面的に設計を見直し、従来よりさらに過酷なテストを行って作り上げられた【フォーミュラSR】は最も進化したリカーブハンドルと言えるでしょう。

Engineered Flex Management …剛性の最適化

 ハンドルは剛性が高く硬ければ良い、というわけではありません。リムが返って行く際のストリングの軌道の精度を高め、毎回同じ軌道を再現するため、またアーチャーのミスの要素に対して寛容なレスポンスを確保するためには、ハンドルが適度に「しなる」ことが需要なのです。
 【フォーミュラSR】は、【エクシード2】と同じく、フィンガーリリースによって起きる矢の蛇行現象を考慮し、ストリングの軌道の安定性と人間的な要素(フィンガーリリース)に対する許容性に重点を置いて設計されています。ストリングをまっすぐ返すために、必要な時に、必要な部分が、必要な方向に、必要な量だけハンドルが曲げ伸ばしされるように設計されているのです。


Monobloc Verta-Tune System

 バータチューンプレートは、アローレストとプランジャーの垂直方向の位置を標準位置と高い位置の二段階に調節できるシステムです。最近は他社のハンドルにも同様の仕組みが採用されていますが、レスト位置を垂直方向に調節するという発想はアール・ホイット氏が考え出したものです。1980年代に発売されたオリジナルのゴールドメダリストハンドルに、バータチューンプレートがすでに搭載されていました。
 【フォーミュラ2】も、これまでクリッカーエクステンションプレートと一体だったバータチューンプレートをクリッカーと別部品にした【モノブロック バータチューン システム】を採用しています。別部品にすることでハンドルデザインの自由度がひろがり、ハンドルの三軸剛性が向上するとともにクリッカーのフィードバックが向上しています。クリッカーのフィードバックの向上というのは、クリッカーが鳴った時には、アーチャーは音だけでなくクリッカーがクリッカーエクステンションをヒットした時の衝撃も感知して反応しています。

 クリッカーに対するレスポンスの早さは、再現性の高い射をするための鍵を握る要素です。クリッカーに反応して、取りかけがリラックスするまでの時間差が小さい方が、誤差やミスの要因が少ないと言えます。反応速度の速さには個人差があると思いますが、一般的に反応を引き起こす刺激が1つよりも複数ある方が反応速度が向上します。【モノブロック バータチューン システム】によって、クリッカーエクステンションからハンドルを通して伝わるフィードバックが55%向上しているとのことです。


豊富なカラーバリエーション

 2026年モデルは従来のセラコートからパウダーコート仕上げに切り替わります。削り出し加工から塗装まで、全てソルトレイクシティーにあるHOYT自社工場で行われます。バリエーションも豊富で、ポーラーホワイト、インパクトブルー、パーフェクトオレンジ、ブルーオンブラック、ピンク、スキーター、レッドフレーム、Tiシルバー、ツイステッドグリーン、リキッドブラックの全10色となります。

フォーミュラリムポケット

①ストリングテンションテクノロジー
 リムポケット内に搭載されたリムロッカーというパーツのポジションを変えることで、クリッカーエリアでのリムの引き感を3段階にカスタマイズできる画期的な機能です。同じリムで、スムーズな引き感と張りのある引き感を引き出すことができます。

②プロシリーズダブテイルブロック
 ストリングを張ったままリムとハンドルのアラインメント調整が可能な機能を備えたブロックには、リムとの接点にドローイング時の異音を防ぐ効果がある高精度合金パーツが配置されています。、

➂360°ダンパー
 リムポケット内にリリース時の振動を効果的に抑制する360°ダンパーが標準装備。

④リムポケットウエイト(別売)
 上下のリムポケット内に1ozのリムポケットウエイト(別売)を追加することができます。上下のバランスやリリース時のハンドルのリアクション、フォロースルーの感覚を、自分のスタイルに合わせてカスタマイズすることが可能です。

⑤プロシリーズリムボルト
 耐腐食性の高いステンレス製のリムボルトには、ティラー調整の際にリムボルトの回転量がわかりやすい目盛が刻印されています。

 

フォーミュラSR 仕様

  • サイズ:H25/RH、LH  
  • 重量:1,361g
  • リム規格:フォーミュラ
  • アルミニウム合金削り出し加工
  • プロシリーズリムボルト(ティラー調整機能)
  • プロシリーズダブテイルブロック(ストリングテンションテクノロジー搭載)
  • 360°ダンパー(リムポケットダンパー)標準装備
  • EFM(ハンドル剛性最適化設計)
  • モノブロックバータチューン標準装備

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