11、11、11! ワールドカップ第3節アンタルヤ大会でルール改正のテストが行われます!
投稿:2025年6月4日もしかするとアーチェリーの「パーフェクト」の定義が変わるかもしれません。今日からトルコのアンタルヤで始まるワールドカップ第3節で、行射時間の短縮以上に大きなルール改正のテストが行われます。大きな変更点は、11点満点(Xリングを11点と採点)のスコアリングと予選ラウンドの本数が60射になることです。

11点満点
今回のテストは現行のXリングを11点とカウントするというもので、リカーブ、コンパウンド両方の予選とマッチ戦全てに適用されます。3射のエンドの満点が33点になり、6射のエンドの満点は66点になります。予選ラウンドの満点は660点になり、コンパウンドの15射マッチの満点は165点になります。同点の場合は①11点の数が多い ②11点数が同じ場合は10点の数が多い順番に順位が決まります。11点満点とすることにより、同点の可能性を減らしたいという意図があるようです。
60射ラウンド
36射のラウンドを2回射ち72射で行われていた予選ラウンドが、60射を続けて射つ方式に変わります。休憩なしで60射を通して射つようです。大会の日程を短縮することによって、運営の負担を軽減することを考慮してのことで、マッチ戦についても、コンパウンドのファイナル中に同時進行で(別フィールドで)リカーブのエリミネーションを行うなどのテストも行われます。
マッチ戦
コンパウンドのマッチ戦でも、現行の方式では同点でシュートオフだったケースも、11点制では点差がついてシュートオフにいたらない場合が増えることでしょう。実際に、今年の4月にアメリカで行われたGATOR CUPの男子コンパウンドの決勝、148対148でシュートオフになったマイク・シュルッサー選手とマシアス・フラートン選手のケースも、11点制に換算すると同点にはならず、155対153でマイク・シュルッサー選手の勝利でした。リカーブのマッチ戦も11点制で行われるので、引き分けのセットが減る可能性が高くなります。

今回の11点制、60射予選ラウンドはあくまでテストで、変更が確定しているわけではないので、あわてず騒がず見守っていきましょう。過去には、コンパウンドのヒットミスターゲットのマッチ戦のようにワールドカップでテストして不採用になったものもあります。
アンタルヤの結果は下記のリンクからフォローできます。
https://www.worldarchery.sport/competition/26295/antalya-2025-hyundai-archery-world-cup-stage-3/results#!/qualification/CM/individual