~パラリンピックの枠取りが始まりました!

投稿:2023年7月19日

今週チェコ共和国のピルゼンで始まったパラアーチェリー世界選手権から、パラリンピック パリ大会の枠取りが始まっています。オリンピックで実施されるのはリカーブ種目のみですが、パラリンピックではリカーブコンパウンドW1の3つの種目が行われます。

競技種目
パリ大会のパラアーチェリーの出場枠は140(男子75/女子65)です。
開催国枠(6枠)と招待枠(8枠)を除いた126の出場枠が、今年から来年にかけて行われる大会の上位の選手に振り分けられて行くことになります。各種目の枠の振り分けは下記の通りです。

リカーブ男子:30
●リカーブ女子:24
●コンパウンド男子:32
●コンパウンド女子:28
●W1男子:13
●W1女子:13

パリ大会出場枠獲得の流れ
出場枠はあくまで選手の所属する国に付与されるもので、枠を獲得した選手が出場確定となるわけではありません。ひとつの国が獲得できる出場枠は各種目ごとに最大で2枠です。ほとんどの枠は対象となる大会の個人競技の順位で振り分けられます。団体で出場枠を獲得できるのは、世界選手権のミックス戦のみです(パラリンピックには団体戦がなく、ミックス戦のみ行われます)。

第1段階:世界パラアーチェリー世界選手権
●2023年7月17日~7月23日

第1段階:パラアーチェリー世界選手権
●2023年7月17日~7月23日 開催地:チェコ共和国 ピルゼン(78枠)
●ミックス戦上位4チーム(24枠) リカーブ男女各4、コンパウンド男女各4、W1男女各4
●各種目の個人戦上位*(54枠)
リカーブ男子(14)/リカーブ女子(8)
コンパウンド男子(20)/コンパウンド女子(12)
W1男子(2)/W1女子(2)
●WAの規定により1/8ファイナル敗退選手は全員9位、1/32ファイナル敗退選手は船員17位とランキングされるため、必要に応じて2次選考トーナメントが行われます。

第2段階:大陸ごとのパラ競技大会**
ヨーロッパ
●ヨーロッパ パラ選手権大会(10枠)
●2023年8月10日~8月20日 開催地:オランダ ロッテルダム 
●リカーブ男子(2)/リカーブ女子(2)
●コンパウンド男子(2)/コンパウンド女子(2)
●W1男子(1)/W1女子(1)

アメリカ
●パラパンアメリカンゲームズ(10枠)
●2023年11月17日~11月26日 開催地:チリ サンチアゴ
●リカーブ男子(2)/リカーブ女子(2)
●コンパウンド男子(2)/コンパウンド女子(2)
●W1男子(1)/W1女子(1)

アジア
●パラアーチェリー アジア選手権(10枠)
●2023年11月19日~11月28日 タイ バンコク
●リカーブ男子(2)/リカーブ女子(2)
●コンパウンド男子(2)/コンパウンド女子(2)
●W1男子(1)/W1女子(1)

アフリカ/オセアニア
●アフリカ/オセアニア合同選考会(6枠)
●日程未定 開催地:UAE ドバイ
●リカーブ男子(1)/リカーブ女子(1)
●コンパウンド男子(1)/コンパウンド女子(1)
●W1男子(1)/W1女子(1)

**ヨーロッパとアメリカ大陸は複数の競技が行われるパラリンピックの地域版が対象。アジアはアジアパラ競技大会ではなくパラアーチェリーのアジア選手権が対象となっています。アフリカとオセアニアは合同で独自に選考会が行われます。

第3段階:最終予選会(12枠)
●日程未定 開催地:UAE ドバイ
●リカーブ男子(2)/リカーブ女子(2)
●コンパウンド男子(2)/コンパウンド女子(2)
●W1男子(2)/W1女子(2)

開催国枠(6枠)
●リカーブ男子(1)/リカーブ女子(1)
●コンパウンド男子(1)/コンパウンド女子(1)
●W1男子(1)/W1女子(1)

招待枠(8枠)
●残った出場枠は招待枠となります。

ピルゼンのパラアーチェリー世界選手権には日本からリカーブオープン男女、コンパウンドオープン男子、W1男子の各部門に参加しています。リカーブのミックス戦には東京2020大会でもコンビを組んだ世界ランク4位の上山選手と世界ランク6位の重定選手が出場するので、枠獲得の期待が高まります!

大会の結果は下記リンクからチェックできます。
https://www.worldarchery.sport/competition/24833/pilsen-2023-world-archery-para-championships/results?photos_tag=DAY%201%20PRACTICE#!/