～矢を自作する方必携の便利グッズ【DCAカスタムアロー ベインアングルツール】
投稿：2022年10月30日全日本選手権も終わり、インドアシーズン到来ですね。インドア用の矢の準備は大丈夫でしょうか？インドアは距離が短く失速する心配がないので、思い切りピッチをつけてみようとか4枚羽根にしてみようとか、いろいろ試してみたくなりますね。
羽根を自分で貼る際にピッチをどのくらいにするかということ以上に悩みの種は、たとえば去年と同じピッチで貼ろうと思った時にフレッチャーの設定を再現できるかどうかということではないでしょうか。自分専用のフレッチャーであっても、アウトドア用の矢の羽根を貼る時にピッチを変えていたり、弓が変わって矢の回転の向きが変わったりなど、いろいろな理由でフレッチャーのピッチを調整しなおす必要が生じるものです。
そんな時におすすめのアイテムが【DCAカスタムアロー ヴェインアングルツール】です。フレッチャーの定番【ビッツェンバーガー フレッチャー】用のピッチゲージで、長さ7インチくらいのシャフトに0度～6度の目盛が入っていて、簡単にピッチを合わせることができるというものです。このツールをフレッチャーにセットして、クランプにヴェインを挟んだ状態でラインにベインの縁を合わせることで簡単にピッチの設定ができます。
①ノックのオフセット
ベインアングルツールはノックのパーティングラインが赤い矢印の位置に合わせてあります（写真①）。右ピッチの場合は時計回りに回して少しオフセットします。ベインの根元（ノック側の端）がシャフトの真ん中に乗るように調整が必要です。写真②のように赤い矢印から3/4目盛くらいが目安です。
②0度に設定
まず手始めに基準となるストレートピッチ（0度）に設定してみましょう。フレッチャーのクランプの角度調整ロックネジを緩めて、ベインの根元の角がベインアングルツールの十字マークの交点に接するようにクランプの角度を調整します。次にベインの縁をベインアングルツールの点線に合わせるとストレートピッチとなります。
③ピッチの設定
ストレートに設定した状態からクランプの角度調整ロックネジを緩めて、好みのピッチに合わせます。例えば1度のピッチをつけて貼りたい場合は、ベインの縁を「1」のラインに合わせます。
左ピッチで貼る場合
ノックを右ピッチの時と反対方向にオフセットします。
羽根がシャフトの真ん中に乗る位置が決まったら、ノックレシーバーを回して十字がベインの縁に合う位置に持ってきて角度を合わせます（写真⑥）。
ベインを貼る前のポイント
シャフトの回転方向：コンパウンドの場合はベインを貼る前に、まずシャフトの回転方向をチェックすることをお勧めします。弓によって、ストリングによって、シャフトによってなどいろいろな要因でシャフトが左右どちらに回転するかが異なります。
矢を弓にセットした時に真上に来る位置にホワイトマーカーなどで印をつけて至近距離で射ってみて、印が左右どちらに回転しているかチェックすると良いでしょう。
コンパウンドのトップアーチャーの中でも、シャフトが自然に回転する方向と羽根のピッチを合わせるべきとする派とシャフトが自然に回転する方向と羽根のピッチの向きが合っていなくてもグルーピングには影響がないとする派があり意見が分かれるようです。ポイント重量が重い場合は影響があるというのが一般的な意見のようです。
ペーパーテスト：トップアーチャーの多くが、羽根を貼る前にベアシャフトでペーパーを射ち抜いてまっすぐ穴が開くかどうかチェックすることを勧めています。ペーパーを射ち抜いてまっすぐ穴が開かない場合は、ノックを少しずつ回して射ちなおしてまっすぐ穴が開く位置に合わせます。
ペーパーにまっすぐに穴が開く、いわゆるブレットホールの状態になるということは、ノックとシャフトのアラインメントがまっすぐになっているということを表しています。ノックのアラインメントがグルーピングに与える影響は、シャフトのブレよりも大きいと言われています。このひと手間がインドアでラインカットの10点になるかどうかの境目になるかもしれません。
今回はインドアシーズンに向けて矢の作製に便利なツール【DCAカスタムアロー ヴェインアングルツール】の紹介でした。もちろんアウトドア用の矢でお使いいただけます。【DCAカスタムアロー ヴェインアングルツール】ご注文・お問い合わせは渋谷アーチェリー世田谷店・ONLINE店へ！