~カーボンアローは使用前に点検しましょう!

投稿:2022年2月16日

こんにちは、渋谷アーチェリー世田谷店です。

 軽くて初速が早く、風の影響を受けにくいカーボンアローは長距離の競技では必須アイテムですね。最近はアルミニウムアローと同価格帯のオールカーボンアローも流通していて、手軽に扱えるようになった感はあります。一方でオールカーボンアローアルミニウムアローに比べると壊れやすい面もあるので一定のケアが必要です。

長距離の競技では圧倒的なアドバンテージを誇るカーボンアロー

 カーボンアローは同じカーボンのパイプである自転車のカーボンフレームと同様に、通常使用時の耐久性は高い一方で想定外の衝撃を受けると破損することがあります。自転車の場合は転倒したり、何かにぶつかったりして破損することがあるように、矢も的の脚や石など何か固いものにあたったり、矢同士が的上で接触したりすることでダメージを受けることがあります。

 ダメージを受けた矢はリリース時にシャフトが折れて、自分が怪我をするだけでなく、傍にいる人にも破片が当って怪我につながる可能性もありたいへん険です。安全にアーチェリーを楽しむためにも、使用開始前に弓具の点検をすることはアーチャーとしての責任です。
 長く使用しているとポイント側やノック側のシャフトの端に亀裂が入ったり、ポイント側がやせてきたりします。目で見てチェックしておかしいと思ったら直ちに使用をやめてください。また、ノックやポイント、ベインなどの付属品が変形したり破損したりしている場合は、すぐに新しいものと交換しましょう。

 外観でチェックできる損傷の場合もありますが、オールカーボンシャフトの場合はシャフトの内側に亀裂が入ったりして損傷することがあり、外観からはわからないことがあります。アルミニウム/カーボンシャフトの方がそういう心配は少ないと言えます。いずれにせよカーボンに限らず、矢は必ず使用前に点検することが良いパフォーマンスのためにも安全のためにも大切です。

カーボンアローのダメージチェック

 シャフトに外観上のキズや変形がないかチェックするのはもちろんですが、下の写真のように曲げたり、ねじったりして、外観からはわからない損傷をチェックしましょう。特にオールカーボンシャフトの場合は、外的な衝撃を受けた場合に内部にクラックが入ることがあるので、曲げ・ねじりのチェックは必須です。オールカーボンのシャフトを使用するトップアーチャーが試合中にダメージチェックをしているのを見たことがありますが、その時その選手は周りの人たちにも定期的にチェックすることを勧めていました。
 ダメージを受けたシャフトは曲げたりねじったりしたときに異音がします。異音は「パキッ」とか「ピキッ」というはっきりしたものから、手に何となく変な振動が伝わってくる微妙なものまでいろいろです。疑わしい矢は絶対に使用しないようにしましょう。ダメージのひどいカーボンアローは曲げた時に折れることがあるので注意が必要です。少しでも異音がしたら曲げるのをやめてください。

ダメージチェック① 曲げ

ダメージチェック② ねじり

 現在ご使用の矢に不安がある、矢に問題がないかチェックしてほしいという方は、渋谷アーチェリー世田谷店までお持ちいただければ無料でチェックいたします。また、矢がくたびれてきたのでそろそろ買い替えを検討中の方は今がチャンスです。現在渋谷アーチェリー世田谷店では完成矢セール開催中ですのでこちらもぜひご利用ください。