TRUボールの新製品情報②~アビス X-テンション フレックス

投稿:2022年1月30日

こんにちは。渋谷アーチェリー世田谷店です。

 TRUボールの新製品情報、今回はジェシー・ブロードウォーター選手のシグネチャーモデル【アビス X-テンション フレックス】リリーサーです。ジェシー・ブロードウォーター選手といえばアウトドアターゲット、フィールド、インドアさらに3Dターゲットとオールラウンドにこなすコンパウンド界のレジェンドの一人ですね。TRUボールからはすでに彼のシグネチャーモデルとしてヒンジリリーサーの【フルクラム フレックス】、親指トリガーモデルの【アビス フレックス】が出ていますが、今回紹介するのは【アビス フレックス】が進化した、これまでにないツー・イン・ワンタイプのリリーサーです。

 【アビス X-テンション フレックス】はフックにかかる弓の強さがあらかじめ設定しておいた強さを超えるとフックが解放される、「レジスタンス方式」とか「テンション方式」と呼ばれる機構を採用しており、ドローイングし続けることによって自然にリリースすることが可能になります。ヒンジタイプのトリガーレスリリーサーのようにハンドルの角度の変化を利用して作動する方式では、力のかけ方によってはリリーサーが作動しないということが起こりますが、レジスタンス方式は力のかけ方ではなく、力の大きさで作動するのでとにかく引き続ければ発射されるというシンプルさが魅力です。ヒンジタイプのトリガーレスリリーサーを使いこなすのに苦労しているアーチャーや、親指トリガーで伸び合いながら無意識にリリースするのが難しいと感じているアーチャーにお勧めです。

アビス X-テンション フレックス

 

 使い方は簡単で、自分の弓のホールディングウエイト(レットオフした後の強さ)より数ポンド高いテンションで作動するように設定しておき、普通の親指トリガーリリーサーのようにドローイングして、アンカーリング後トリガーを親指で抑えてロックを解除して引き続けるだけです。

 一度ロックを解除してから引き戻ししたいときには、トリガーから親指を離してセーフティレバーを押して再度ロックをかければ、安全に引き戻しすることができます。

同じテンションで切れる?

 これまでレジスタンス方式のリリーサーは毎回同じテンションで作動するのか?という疑問がつきまとってきました。【アビス X-テンション フレックス】リリーサーをテストしたジェシー・ブロードウォーター選手自身も、同じように伸び合っているつもりなのにリリーサーが作動するタイミングにばらつきがあるように感じたので、同じテンションで作動しているのかどうか疑ったそうです。しかし弓にどれくらいのテンションをかけて引いているか計測する装置を取り付けてデータを取ったところ、【アビス X-テンション フレックス】リリーサーは毎回同じテンションがかかった時に作動していたそうです。タイミングが変わったと感じたのは射ち手自身の感覚の問題だったのですね。ということは、このリリーサーを使って同じタイミングで射てるように練習すると、再現性の高いフォームが身につくのではないでしょうか。

ツーインワンの魅力

 【アビス X-テンション フレックス】が画期的なところは、作動するテンションの設定を変えることによってレジスタンス方式のリリーサーとしても親指トリガー方式のリリーサーとしても使えるという点です。テンションの設定をホールディングウエイトよりも軽い設定にすることによって、トリガーを押すことによって発射される親指トリガーモードになります。

 練習ではレジスタンス方式でリリースされるまでドローイングし続ける感覚を養い、試合では親指トリガー方式で自分のタイミングで射つ、というクロストレーニングが効果的に行えます。2つの別のモデルで同じように練習しようとしても、リリーサーの形が全く一緒でないと、アンカーの位置が変わったり、ピープサイトの高さが変わったりしてしまう可能性があるので、まったく同じフォームで射つことが難しい場合があります。

テンションゲージでテンション設定がわかりやすい

 【アビス X-テンション フレックス】なら、まったく同じ形で作動方式の異なる2つのリリーサーを持っているのと同じです。アンカーの位置やピープサイトの見え方も同じ状態でクロストレーニングすることが可能なのです。昔からヒンジリリーサーと親指トリガーリリーサーを使い分けるということが行われていました。試合や普段の練習は親指トリガーで、ちょっと調子が良くない時、試合でストレスが高まりすぎた時にはヒンジ方式のリリーサーに持ちかえて射つというように使い分けることで、フォームのメンテナンスをしたり、試合のプレッシャーに対処したりしているのです。

ツーインワンで練習方法の可能性が広がる

トライスターフック・システム

 オープンフックタイプなので3つのフックがローテオープンフックタイプなのでーションするTRUボール独自の「トライスターフック」機構により、リリース後常にフックがロックされた状態になるので、Dループへのローディングが簡単です。

 発売はまだ先のようですが、絶賛予約受付中です。【アビス X-テンション フレックス】のご予約・お問い合わせは渋谷アーチェリー世田谷店ONLINE店まで!