用具・基本スタイル
Archery Equipment
アーチェリーの用具
弓のスタイル
1)リカーブボウ

2)コンパウンドボウ

リムの先端に取り付けられた滑車の働きによって、リカーブボウの1/3程度の負荷でホールドすることができるのがコンパウンドボウです。また、発射装置や照準器に倍率のついたレンズを使用することが出来るため、リカーブボウと比較すると的中性能が非常に高いスタイルです。アメリカやヨーロッパでは最もポピュラーなスタイルで、体への負荷が少なく日本国内でも近年急速に人口が増えています。オリンピックには現在採用されていませんが、世界選手権等の多くの国際大会でリカーブボウと同様に開催されています。
3)ベアボウ

何を揃えたらよいですか?

プロテクター類
プロテクターや矢筒(クィーバー)等は、体験するだけであれば、貸し弓具があるシューティングレンジでは弓とセットになっている場合があるので、そろえる必要はありません。
初心者教室やクラブチームに入り、中長期で取り組む場合には自分の体に合うサイズのものをショップで選び、揃えておきましょう。
弓・矢

ビギナー用セットで、3万円前後から、競技用のベーシックなものなら10万円前後からそろえられます。アーチェリーの道具は、ゴルフやスキーの道具と同じで、最初からトップレベルのもので揃えたいという考え方もあれば、 最初はできるだけコストを抑えて、上達にあわせてグレードアップしていくという考え方もあります。
オリンピックに出ても恥ずかしくないような最高級レベルのものだと、一式で30~50万円くらいになります。
大学のクラブなどで競技として取り組む場合、初めから競技用クラスのものをそろえた方が、途中で物足りなくなったりして買い換えなくても済みます。 高校生や中学生の場合、身長が大きく変わる可能性もあるので、最初の弓はビギナー用のものにして、 レベルアップとともにグレードの高い物に買い換えた方が良い場合もあります。あまり練習時間が取れない社会人の方やレジャーとして楽しむ場合であれば、 体力的な負荷の軽いコンパウンドボウや比較的お手頃にそろえることが出来るベアボウがおすすめです。
用具選びのポイント


また、シューティングフォームなどのテクニックの相談にも答えてくれるところもたくさんあります。 メンテナンスが必要になったり、万が一故障した場合も、購入したショップに持っていけば調整や修理・交換など親切に対応してくれるはずです。
マイボウを選ぶ上でのポイント
強さ
引き尺
重さ(質量)
Point
競技種目によって違う弓具選びのポイント
リカーブボウ

弓本体 | ハンドル |
![]() ハンドルは大きく分けるとマグネシウム合金の鋳造か、 航空機などに使用されるようなアルミニウム合金の削り出し加工の2種類があります。 競技用のものは、現在ではアルミニウムのものが主流ですが、 マグネシウムの鋳造ハンドルも軽くて扱いやすいので、ビギナーには人気があります。 ハンドルの重さは、メーカー/モデルによって大きく異なります。 最近の競技用のトップクラスのモデルは重量が重くなる傾向にあります。 機能: 最近の競技用のモデルでは、上達に合わせてリムを交換することなく、 少しずつ強くしていくことができるポンド調節システムやリムのバランス調節システムを備えたものが一般的です。 |
---|---|---|
リム |
![]() リムは、ベーシックなものはハードウッドの芯材にグラスファイバーを貼りあわせたものが一般的です。 グレードの高いものは、リムを構成する素材にカーボンを使用して反発力を高めてあるため、 より軽いポンドで、より早く矢を飛ばすことができるようになっています。リカーブリムの場合、 グレードによって、引いた感じや矢のスピードに大きな違いがあります。 簡単に言えば、同じ強さ(表示ポンド)のリムで比較した場合、グレードの高いリムの方がより速く矢を飛ばすことができるということが言えます。 |
|
プランジャー |
![]() ![]() |
|
レスト |
![]() ![]() |
|
ストリング |
![]() ![]() |
|
サイト | ![]() |
|
スタビライザー | ![]() |
|
アロー | ![]() |
|
ボウケース | ![]() ![]() |
|
ボウスタンド |
![]() |
|
ボウストップ |
![]() |
|
アームガード | ![]() |
|
チェストガード | ![]() |
コンパウンドボウ

弓本体 | ハンドル | 材質は航空機グレードのアルミニウム合金削り出し加工のハンドルが主流になっています。コンパウンドの場合、ハンドルのデザインによって、スピードや使い勝手が大きく異なるので、使用目的に合わせて選ぶとよいでしょう。 |
---|---|---|
リム | リムに関しては安価なグラスファイバー製のストレートタイプから、リカーブ形状のラミネーテッド(張り合わせ)リムまでいろいろあります。コンパウンドでは、スピードに関してはリムのグレードによる差よりも、ハンドルやカムのデザインによる差の方が大きいといえます。 | |
カム | カムは、メーカー/モデルによってスピードや特性が変わります。また、カムのサイズによって引き尺設定が決まっているので、自分のフォームに合っているかどうかを最優先してください。 | |
レスト | ![]() |
|
サイト | ![]() |
|
スコープサイト | ![]() |
|
ピープサイト | ただ覗き穴があいているだけのものから、穴の部分を状況に合わせて変えることができるようになったものまでいろいろあります。初めは簡単なもので十分です。 | |
スタビライザー | ![]() |
|
リリーサー |
|
|
アロー | ![]() |
|
クィーバー | ![]() |
|
ボウケース | コンパウンドの場合、ストリングは張ったままで持ち運びます。ハードケースは重くて大きい割には収納スペースが少ないものが多く、ソフトケースの方が便利です。ソフトケースといっても、パッドが入っていて弓具の保護能力が非常に高いものもあります。 | |
ボウスタンド | 基本的にはリカーブと同じです。弓を保護するためにもそろえておくことをおすすめします。 | |
ボウストップ | フィンガースリングとボウスリングの2タイプありますが、ボウスリングの方が安心感があります。 | |
アームガード | ![]() |
|
チェストガード | ![]() |
ベアボウ

プランジャー |
![]() ![]() |
---|---|
レスト |
![]() ![]() |
ストリング | ![]() |
タブ | ![]() |
ボウストップ | ![]() |
アームガード | ![]() |
チェストガード | ![]() |
アロー | ![]() |
ボウケース | ![]() ![]() |
ボウスタンド | ![]() |
あるとよいもの
スコアノート | ![]() |
---|---|
アロープラー | ![]() 矢取りをする時に手が滑るのを防ぐ道具です。 |
予備弓具 | 試合に出るようになったら、ストリング、タブ、レストなどの予備を持っていた方がよいでしょう。予備弓具でも射ってみて、的中位置をチェックしておくことが必要。ノックの予備も持っておいた方がよいでしょう。 |
双眼鏡・スポッティングスコープ | ![]() |
Style
基本スタイル
服装は公式試合では服装規定が適用されますが、普段の練習は動きやすいカジュアルな服装でOKです。 シューズは底が平らなスケートボード用のシューズなどが向いています。屋外でシューティングする場合には帽子は必需品です。
アーチェリーに必要な装備としては写真のような、ストリングが引っかかったりしないように服を抑えるためのチェストガード、 腕を守るアームガード、ストリングを引く指先を守るタブ、弓を落とさないようにするためのボウストップなどのプロテクター類、そして矢を入れておくクィーバー(矢筒)があります。


用語解説
①リム:矢を飛ばすエネルギーが蓄積される板状のパーツ。
②ハンドル:弓の中心部分。
③ストリング:弦。リムに蓄えられたエネルギーを矢に伝える。
④サイト:的に狙いを定めるための照準器。
⑤スタビライザー:弓の姿勢を安定させたり、振動や衝撃を吸収したりする装置。
⑥レスト:矢を載せておく台。
⑦プランジャー:指でストリングをリリースする場合に起こる矢の蛇行現象を補正する装置。
⑧クリッカー:矢が一定の引き尺まで引かれたことを知らせるための装置。
⑨矢:アルミニウム、カーボン等で作られたパイプ状のもの。
⑩フィンガースリング:射ったときに、弓が手から飛び出さないようにするためのストラップ。
⑪クィーバー:矢を入れておく矢筒。
⑫アームガード:ストリングが腕に当たらないようにするプロテクター。
⑬タブ:ストリングを引くときに指先を保護するためのプロテクター。
⑭チェストガード:ストリングが服に引っかかるのを防ぐためのプロテクター。
⑮スコープサイト:レンズつきの照準器。コンパウンド用。
⑯カム:ケーブルを巻き取る偏芯滑車。
⑰ケーブル:リムを引っ張るためのストリング。
⑱ケーブルガード:ケーブルが矢と接触しないようにオフセットするためのバー。
⑲ピープサイト:ストリングにつけたのぞき穴。
⑳リリーサー:ストリングを機械的にホールドし、リリースするための器具。
