~島田コーチングブログ~シブヤカップ入賞への道!~ 第三回~

みなさん、こんにちは!

渋谷アーチェリーONLINEの富田です。

前回は、二回目にしてやっと肩と腕を使って引く感覚を養えたので、引きこみと伸びあいを意識しながら練習し、第三回コーチングに臨みました。(以下、対話形式で進めていきます。)

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島田:
前回は「伸び合いでの押し引きのバランス」について指導しましたが、今回はその復習とセットアップからリリース時に押し腕を下げる方法についてを指導します。前回の指導以降練習は順調ですか?

富田:
射場に行く日を増やすのは難しいのですが、72射だけでも近射をしたりして弓を触る機会を増やす様に努力をしています。今までは、長い距離を射つ方が楽しいので近射を軽視していたのですが、射型のチェックポイントを指導してもらってからは、近射が楽しく感じる様になりました。

島田:
本来であれば、距離を射つ練習の前に近射を取り入れるのが理想です。近射は的を狙わない分、射型の確認に集中が出来るので、重要な練習メニューの一つなんですよ。グルーピングはどうですか?

富田:
前回の“引き手の腕の動きによるズレ”の指導をしてもらった後、引きこみの後、伸びあいでプレッシャーポイント(親指の付け根の腹の部分)で押すようにクリッカーを切るように意識したら、徐々にグルーピングも良くなってきました。

島田:
そうですね。今日見ていてもいい感じです。さて、今回はまず、セットの時点から右肩-右腰-右足を一本にする意識で射つようにしていきましょう。(画像:After)

富田:
右足に重心が乗る形で良いですか?今までは両足に均等に重心を置いていたのですが。(画像:Before)

島田:
そうです。こうすることで、体に「軸」を作りその縦ラインを意識することと、最低限の重心移動によりセットからフォロースルーまでの一連の動作ができるようになります。その為、50mや70mを射つ際に射角も安定し、エイミングの際に的の下からサイトピンを付けることがなくなります。いわゆる下付けという行為ですね。では、見ながら修正していくので、暫く射ってみてください。

~暫く実射~

富田:
後半になって疲れてくると、引き手にグッと力が入ってしまい、上手くアンカーにも入らず、クリッカーがなかなか切れなくなってしまいます。

島田:
富田さん、それは違います。

富田:
えっ!?

島田:
手に力が入っているのではなく、指が緩んでいることが原因です。特に取りかけの人差し指を確認してください。第一回で指導した取りかけがとても重要な部分になるんです。
あと、やはりまだ、押し腕の肩が上がる傾向にありますね。セットアップの時に弓を押し腕の肩で持ち上げてしまっているので、セット~セットアップでは左肩で弓を持ち上げないようにしてください。弦を引く力を利用して、グリップを手に引っ掛けて、弓を吊り上げるようにセットアップする感じです。

富田:
今までは押し腕と引き手の腕を同じように目線の高さまで持ち上げて、下ろすときに的の方向に押し返してセットアップしていました。肘から先の動きを意識して、肩が上がらないようにセットアップするのは少し難しいですね。

島田:
押し腕の力を抜いて、フワッと肘先から上げてグッと手首から前腕で下げる、「フワッと上げてグッと下げる」という感じです。

富田:
なるほど、イメージしながらだと上手くできそうです。
今の2点(取りかけとセットアップ)を意識したら、疲れた後半でもクリッカーが切れるようになりました。原因を1つに絞ってしまっていましたが、色々と重なっていたのですね。疲れの出てくる後半こそ落ち着いて確認する様にしたいと思います。

島田:
そうですね。リカバーしなければいけない状況の多い試合中は特に重要ですよ。特に、セットアップで引き手の肩が開かず、受けた状態でセットアップすることが多くなるので、クリッカーが切れなくなったり、ドローイングで違和感があるのであれば、セットアップでの両肩の「開き」を再確認してください。

富田:
両肩の開きですね。覚えておきます。
そういえば、今月も試合に出場予定なのですが、心構えとして数点お聞きしたいことがあります。割れているベインのまま試合に臨むのは明らかにマズいとは思いますが、割れていなくても使い込んだベインは張り替えた方が良いでしょうか?

島田:
試合前に全てのベインを貼り直す選手も居ます。少し折り目がついてしまった羽根などは変えていただいたほうが良いと思います。

富田:
ありがとうございます。
あと、試合前に短時間で出来るウォーミングアップはありますか?試射では、70Mだと6射×2、ショートハーフだと3射×2しか射てないので、少し不安です。

島田:
いわゆる肩のストレッチと、肩甲骨を動かすストレッチをしてください。プラクティスですぐに射つのではなく、矢をつがえないで、耳の後ろまで大きく引いたり、頭の後ろまで引くようにしてください。そして、身体の可動域を確認してください。

富田:
ありがとうございます。
しかし練習量を増やしたものの、まだまだ体力不足が目立っていますよね。少し悔しいです。

島田:
最初に比べたら、良くなりましたよ。引き続き頑張りましょう。
さて、次回は、今までのチェックポイントができているか確認し、毎回同じようになるようなリリースからフォロースルーをマスターしましょう。ショートハーフの試合の予定もあるとのことなので、50Mで射つ練習もしていきましょう。

富田:
宜しくお願い致します。

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さて、徐々にグルーピングも良くなり、30Mの練習では50点~55点の間で的中することも増えて来ました。ダメだった時は疎かになっているポイントに気付けたりと、徐々に内面の変化も出てきたように思われます。先ほども言いましたが、近射が楽しくなってきたのは、我ながら大きな変化だと思います。月末にはショートハーフ、70MWの試合も控えているので、30Mだけでなく、長い距離でも同じように射てるように練習しなくてはいけませんね。確実に安定した点数が射てるように頑張ります。

【コーチングスケジュール】
全6回:射場での月2回の技術指導(1回2時間)×3ヶ月。

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