~719点!ジミー・ラッツ選手(アメリカ)、コンパウンド男子50mラウンドで10年ぶりの世界記録更新

投稿:2026年4月19日

 

WAのニュースによると、2026年4月18日、アメリカ・フロリダ州ニューベリーで開催された2026 イーストンファウンデーション ゲーターカップの予選において、アメリカのコンパウンドアーチャー ジミー・ラッツ選手 が、コンパウンド男子 50m・72射ラウンドで719点 を記録し、世界記録を更新しました。満点720点に対して719点という、まさに驚異的なスコアです。
この記録は現時点では承認手続き中とのことですが、正式に認定されれば、コンパウンド男子の72射ラウンドにおける新たな世界記録となります。


10年間破られなかった718点を更新

これまでの世界記録は、ブレイデン・ギャレンティン選手 (アメリカ)が2016年7月、アメリカ・アラバマ州ディケーターで開催された全米世主権の予選ラウンドで記録した718点でした。

今回ジミー・ラッツ選手は、その長年破られなかった記録を1点上回る719点で更新。
約10年にわたって保持されてきた大記録が、ついに塗り替えられたことになります。

コンパウンドの50mラウンドは、わずかなミスがスコアに直結する極めてシビアな競技です。
その中で719点という数字は、現在の男子コンパウンド競技のレベルの高さを象徴する結果といえるでしょう。


強豪が集まる大会で際立ったスコア

ゲーターカップには、アメリカ国内のトップ選手だけでなく、海外の有力選手たちも出場していました。その中で2位に入ったのは、オランダの「ミスターパーフェクト」マイク・シュローサー選手。ジミー・ラッツ選手のスコアは、そのシュローサー選手を3点上回るものでした。優勝しているまた、現世界記録(718点)保持者のブレイデン・ギャレンティン選手も参加しており、709点で6位につけています。シーズンオープナーのヒュンダイ ワールドカップ プエブラ大会(メキシコ)で4位に入ったステファン・ハンセン選手も709点を射ち、Xの数の差で7位でした。

世界トップクラスの選手が並ぶ中で頭ひとつ抜けた結果を残したことからも、この719点がどれほど価値の高いスコアだったかが分かります。


ジミー・ラッツ選手とは?

ジミー・ラッツ選手は、2019年の世界選手権チャンピオンで、さらに、2024年のワールドカップファイナル(メキシコ・トラスカラ)優勝という実績もつ、アメリカを代表するトップコンパウンドアーチャーの一人です。近年はアメリカ国内で盛んな3Dターゲット競技をメインに活動していたので、WAの競技からは遠ざかっていましたが、LA28でコンパウンドが正式種目に採用されたのを機に、WAの競技に復帰していました。2026シーズンもすでにヒュンダイ ワールドカップ プエブラ大会に出場しており、今季の好調ぶりを感じさせる中で、今回の世界記録級スコアが飛び出しました。


史上最大規模のゲーターカップ

イーストンファウンデーション ゲーターカップは、USAT(アメリカナショナルチーム)選考対象のトーナメントの一つで、今年は800人を超えるアーチャーが参加し、大会史上最大規模での開催となりました。そのような大規模大会で、海外からもしかも多くの有力選手が集まる中で世界記録が誕生したことは、非常に大きな話題となっています。


近年続く“世界記録更新”の流れ

実は近年、アウトドアターゲットアーチェリーでは世界記録更新のニュースが続いています。

昨年には、男子リカーブ70m・72射ラウンドで、韓国のキム・ウージン選手709点を記録し、6年ぶりに世界記録を更新しました。そして今年は、コンパウンド男子50mラウンドでジミー・ラッツ選手が719点。リカーブ、コンパウンドの両カテゴリーで、世界のトップ選手たちが新たな次元のスコアを打ち立てていることになります。


ますます進化するコンパウンド競技

コンパウンド部門では、近年ますます競技レベルが高まり、予選ラウンドから非常にハイレベルな争いが繰り広げられています。その中で719点という記録は、単なる好スコアというだけでなく、現在のトップ選手の完成度、そして競技全体の進化を強く印象づける結果でした。

正式な世界記録認定が下りるのかにも注目しつつ、今後のワールドカップや主要国際大会でジミー・ラッツ選手がどのようなパフォーマンスを見せるのか、引き続き注目していきたいところです。


※写真提供:USA Archery

※原文:World Archery NEWS