ガゾス選手のアーチェリーの原点とは?

投稿:2022年7月31日

東京オリンピック ゴールドメダリストのメテ・ガゾス選手は3歳でアーチェリーデビューしていた!?日本では高校や大学のアーチェリー部でアーチェリーを始める人が多いと思いますが、トルコはクラブチーム制で学校のアーチェリー部というものはなく、各都市にアーチェリーも含めたいろいろなスポーツがのクラブがあるとのこと。メテ・ガゾス選手の場合、3歳くらいの時に地元のアーチェリークラブの射場でアーチェリー選手だったお父さんの応援をしていたのがアーチェリーのルーツだそうです。

ガゾス選手のお父さんが所属するクラブの練習会で、お父さんに勝たせたくて対戦相手に石を投げていたとか(笑)そしてその対戦相手こそが、今のガゾス選手のコーチ、エルギンさんなのです。

その後メテ・ガゾス選手も同じクラブでアーチェリーを始めて、当時はまだ現役選手だったエルギン・コーチと一緒に練習していたそうです。ガゾス選手はエンド毎にエルギン・コーチのスコアをチェックしに来て、「勝った」「負けた」とライバル心を燃やしていたみたいです。子供の頃から勝負に対する思いが強かったんですね。

コーチのエルギンさんはトルコ代表で北京オリンピックに選手として参加しており、その際に韓国選手と対戦したときにスタンドの韓国応援団の迫力に圧倒されてしまったそうです。そういう経験も活かされているのでしょう、東京オリンピックに向けての練習では決勝戦までのいろいろな状況を想定して、1点差で負けているとか最後に10点に入れないと勝てないとか具体的なイメージを作って練習したそうです。だからこその優勝後の「最終射を10点に入れる自信があった」というコメントだったんですね。