~スタンOnneXレジスタンスの取り説

投稿:2022年5月15日

話題のOnneXレジスタンスリリーサーですが、使用した方からすごくグルーピングしたといった報告も入ってきています。レジスタンスタイプというのは、フックにかかる弓の抵抗が一定の強さに達すると自動的に発射されるというシステムの利点は、機が熟したら自然にリリースする、雨露の離れの境地に到達しやすいという点です。トリガーコントロールに問題を抱えているアーチャーにとって。効果的な治療薬となる可能性があります。

ドローイングの継続によってテンションが増加することによって作動するということは、トリガーを押したり、ハンドルの角度が変わるようにテンションをかけたりなど「リリーサーを作動させるための動作」をする必要がないということなのです。リリーサーが作動するまで、ドットの動きを眺めて過ごすという状況に耐えられるか、というのがポイントです。ドットの動きを止めようとするとドローイングのテンションが緩むので、ドットの動きをただ眺めていられるかというのがポイントになります。

「ドットが的の真ん中についた時にトリガーを切る」という意識から、「リリーサーが作動する時にドットが真ん中あたりに来ていれば良い」という気持ちでドローイングし続けるよう意識を切り替えるとストレスなく射てるようになります。

OnneXレジスタンスリリーサーの調整

ファイヤリングテンションと発射差異
ファイヤリングテンション:リリーサーが作動するのに必要なテンションの強さ。
発射差異:使用する弓のホールディングウエイトとファイヤリングテンションの強さの差異。

例えば、ホールディングウエイトが12ポンドで、リリーサーが作動するファイヤリングテンションを17ポンドに設定した場合、発射差異は2ポンドということになります。

ファイヤリングテンションを弓に合わせて設定する
ファイヤリングテンションの調整は付属の5/64六角レンチで行ってください。ファイヤリングテンション調節ネジはサムバレルのすぐ下にあります。

  • ファイヤリングテンションを高くするには、ファイヤリングテンション調節ネジを時計回りに回してください。一度に1/8回転ずつ調整してください。
  • ファイヤリングテンションを低くするには、ファイヤリングテンション調節ネジを反時計回りに回します。一度に1/8回転ずつ調整してください。
  • 調整後は安全な場所で試射を行って作動を確認してください。1/8回転調整する毎に試射を繰り返し、自分の好みのセッティングを見つけてください。
  • OnneXレジスタンスリリーサーは、工場出荷時にはファイヤリングテンションは17ポンドに設定してあります。

警告:ドローイング中は、常にセーフティーレバー(サムバレル)を強く押さえて力をかけ続けることが必要です。ドローイング中にセーフティーレバーにかけた力を抜くと、暴発して怪我や物損事故につながる恐れがあります。発射テンションを極端に軽く設定すると暴発の恐れがあるので注意してください。極端に軽く設定するとわずかな動きで作動してしまうことがあります。暴発は使用者だけでなく周りの人の重大な怪我につながる恐れがあります。調整後には必ず試射を行い、少なくとも連続して10回は暴発なく正常に作動することを近射で確認してください。

工場出荷時には17ポンドで作動するようファイヤリングテンションが設定されているとのことです。最初はホールディングウエイトより5ポンドくらい強い抵抗で作動するように設定すると良いとのこと。私の弓はホールディングウエイトが12ポンドくらいなので、とりあえずファクトリーセッティングの17ポンドで良さそうです。

注意点としては、ボウスケールで計測したホールディングウエイトと、実際に射つ時のホールディングウエイトが同じとは限らないということです。同じ弓を使っても、カムが回り切った時に力みがちのアーチャーと、リラックスしてホールディングするアーチャーでは、エイミング中にリリーサーにかかっているテンションが異なります。そして同じアーチャーでも力んでいる時とリラックスしている時では異なります。カムが回り切って、アンカーリングした時に一息ついてリラックスした状態で的を見ながら、セーフティーを解除するというリズムを作ると良いと思います。

力んだ状態でセーフティーを解除すると、サムバレルから親指を離したとたんに発射してしまう可能性もあります。はじめのうちは発射差異は多めにとっておいて近射しながら加減していくと、セーフティーを解除した瞬間に発射するという事態は防げるので、安心して調整できます。

カムが回り切ったところでケーブルにマーキングしておきます

力んでいるかどうか視覚的に確認する方法があります。カムが回り切ったところで下の写真のようにケーブルにマジックなどでマーキングしておくと、カムが回りすぎる(=テンションをかけすぎている)とマークがずれるので一目瞭然です。

力んでカムが回りすぎるとケーブルのマーキングがずれます
カムが止まってからさらに力をかけた時のホールディングウエイト

上の写真の状態でホールディングウエイトを計測すると上の写真のように5ポンドぐらい強くなっていました。意識的に力をかけたのでかなり強く出ましたが、ちょっと力んだら簡単に2、3ポンドは変わってしまいそうです。カムが回り切って、リラックスしてというリズムを作るのに効果的だと思うので、レジスタンスタイプのリリーサーを使う方は試してみてはいかがでしょう。

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