全日本選手権出場スタッフ使用弓具紹介 ~河本編~

皆さん、こんにちは!
渋谷アーチェリー世田谷店です。
さて、今回は前回からの続きで、全日本選手権に出場した弊社スタッフ3名の使用弓具・試合への取り組み方を紹介してきましたが、これで最後になります。
「なぜこの道具を選んだのか?」選手目線のおすすめポイントなど参考になれば幸いです!
3人目は世田谷店河本尚己です!今大会では3位入賞の成績を収めました。
普段は世田谷店員であり陰でトリックアーチェリーの達人として活動を行っています。

ちょっとおなか回りが気になるお年頃になりました
【弓】引尺・ポンド・レットオフ
・モデル名:【HOYT INVICTA 40 SVX】
#3 Cモジュール 29-3/4 inch 58ポンド 65%レットオフ
・使用理由:
①故障が少なく安心して使えるところが気に入っている。
②シュートスルーとテック構造のおかげでハンドル剛性が非常に高く振動が少ない点が良い。
③SVXカムはバレーが狭く引き戻されやすいカムとして有名だが、インヴィクタはリムがパラレルとコンベンショナルのハイブリットになっているので、引き戻されにくくなっている。
65%レットオフは疲れますが、力を入れてホールディングするので、その分安定してエイミングができます!
【リリーサー】
モデル名:メイン 【TRU Ball HBC Flex ブラックタングステン Mサイズ】
       サブ 【SCOTT アセントリリーサー Mサイズ 3フィンガー】
・使用理由:
①4フォンガーを使用してみたかったから。4フィンガーで扱うと手全体で絞るような動きでリリーサーを切りやすい。
(以前はアセントを使用していたが、4フィンガーを試してみたいときにMサイズしかないのでHBCフレックスに移行した。)
②薬指と小指位置を微調整できるため、本当に自分がしっくりくる場所に設定できるところが気に入っている。
ただし選択肢も増えすぎて悩まないように、使用する人は自分が大切にするポイントを決めてから調整することをおすすめします。
アセントはクリッカーがなってから発射されるタイミングを自由に変更できるので、ひとりひとりに合わせて設定して使える。今でも気に入ってたまに使用しています。
【サイト】
・モデル:【ULTIMA CPXⅡ 365-9 カーボンサイト】
・使用理由:
①ダイヤルのマイクロ調整が正確で、バックラッシュ(ダイヤルを数クリック動かしても、ボックスが動かない)がなく、1クリック動かすと確実にサイトが動く。
②軽いため、ウエイトセッティングの幅が広がる。
9インチエクステンションはトルクチューニング時に調整幅を広くするため、スコープの倍率を自分好みに合わせるために選択しました。現在はメモリで10にして使用しています。
 
【スコープ】倍率 ドットサイズ
・モデル:【ULTIMA OKULUS  フロントサンシェイド】
【ULTIMA OKULUS  バックサンシェイド】
倍率8倍 ドットサイズ 1/8インチ
・使用理由:
①視野径の大きさがちょうどよい。
②グラビティシフトで振動が軽減される。
③フロント・バックサンシェードを使用することで、明るさを一定に保つことができる。
レンズが8倍なのは、エイミングの精度をできるだけ高めるためで、大体7点あたりまで見ることができます。
ドットが10点についていることを正確に把握し、シューティングをすることが大切だと考えています。
【ピープ】サイズ合わせて
・モデル名:【HAMSKEA インサートピープシステム 3/64 】
【Specialty ポディウムピープ クラリファイヤー】
・使用理由:
①ホールのサイズはスコープの外周と同じ径になるように選択した。
②クラリファイアーレンズを使用することによって、的にピントが合いエイミングが正確にできる。
雨の日はレンズを抜くこともあります。(水がレンズに付くと何も見えなくなるため)
【スタビ】
・モデル名
【EASTON HALCYON 33】  ダンパー込み24オンス
【EASTON HALCYON 15】  ダンパー込み24オンス
ダンパー:
【V-BOXスチール(4オンス)】
クイックディスコネクト:
【AXCELセンターロックQD 8°】
・使用理由:
ハルシオンの特徴として、細く、軽量で硬い。
一番大切にしているのは弓を引き切った時に、スタビがたわんで振動するとエイミングに影響するので、そうならない硬いスタビライザーが好きで使用している。
ハルシオンは硬さに加え細く、軽量なので風の影響も最小限に抑えて、ウエイトバランスのコントロールが容易で気に入っている。
V-BOXはウエイトの量を減らす(全長の増加を防ぐため)重たいステンレス製を使用。センターを斜めに下げているのは試した時、エイミングが安定したため。
【サイドブラケット】
・モデル名:【AXCEL トライロックアジャスタブルオフセットマウント】
・使用理由:
①緩まないことに特化した商品で、トライロックテクノロジーによって安心して使える。
②クイックディスコネクト部分も緩んでも外れない機構になっている。
試合中緩むと大変なことになるので、信頼性重視です!
【レスト】
・モデル名:【HAMSKEA トリニティターゲットレスト】
・使用理由:
①前はAAEのフリークショウを使用していたが、ベインにピッチを大きくつけたので、レストブレードに干渉しないフォールアウェイレストに変更した。
②大雑把に引いてもレストから落ちることがない。
元々レストブレードから落ちやすかったので、ストレスフリーで快適です。
 レストから落ちやすい人、ベインがブレードに干渉することを嫌う人におすすめ!
【ストリング】
・モデル名:【FIRST STRING XIT-WIRE マグナム】
・使用理由:
①独自配合のストリング原糸を使用し機械の力で引き伸ばしながら制作されているため、使用中伸びずピープが回ったりしない。
②マグナムはカラーの名前(薄いエメラルドグリーン)だが、無着色の原糸をそのまま使用しているため、色を付けている原糸より重量が軽く、矢速が上がる。
【矢のスペック】矢の種類 スパイン 長さ ポイントの種類・重さ ベイン ピッチについて
・モデル名:
【EASTON X10】
350番 タングステンポイント120gr
 27.5インチ(シャフトのみ、後ろ3インチカット)
【 GASPRO GS-200】
ピッチは4度くらいでヘリカルフレッチング。左回転
・使用理由:世界のトップ選手がX10を使用しているので、試しに使用中。
セッティングはブレーデン選手と同じで作ってみたが、前使用していたX10プロツアー 340番と点数グルーピングは特に変わりませんでした。
今後はスパインを1つ柔らかくしてみてもいいかと考えています。
ポイントのグレインは140-120grをテストしてグルーピングが一番小さくなった120grを使用。
左回転でフレッチングをしているのは、ベアシャフトを射つと矢が自然と左に回転するので、それを邪魔しないように。
ピッチはフレッチングが正しく行える中で一番角度をつけている。(高い修正力を求めて)
GS-200は世界チャンピオンブレーデン選手のシグネチャーモデルですが、日本で使用者が多いAAE HYBRID 2.0 に比べ、背が高く修正力が高い。矢速は遅くなるので、お好きなほうでいいと思う。

・今現在取り組んでいること
全日に向けて行ったのは、チューニング、リリーサーの取り扱い、射形です。
チューニングはとにかくトルクチューニングは絶対合わせておくこと。他のチューニングより圧倒的に大切です。
リリーサーの扱いは待つのではなく自分から切るように。今まではエイミングをしながら発射されるのを待つ感覚でいましたが、風のある状況でもコントロールできるように自分から射つように練習中。まだまだ完成の域にはないが感覚はつかめてきたかなと思っています。
射形はとにかく一定になるように押し手の肩から押せるようにを考えて練習しています。押し手の肩がぶれると、エイミングなどあらゆるところがずれてしまいうためです。
・試合当日の準備について
試合当日は朝風呂に入ってリラックスして食事をとる。
食事は炭水化物多めにとるように。アイドリングレーンが解放されると体を温め、試合に臨む準備をする。メンタル的にはあまり気負いすぎないように、SNSや音楽を聴きながら待機している。
・試合中に考えていること
試合中は練習と同じことを1射1射行うように自分に言い聞かせます。
考えすぎや、狙いこみすぎないよう、「こうしたら当たる!」と感じるところを重点的にチェックしながら行射しています。
また試合で不調なときに不機嫌にならないように注意しているます。
(全く集中できていない、投げやりな状態になってしまうので)
ピリピリしている試合は、個人的には適度に緊張感を持てるので、プラスに働きやすいです。
「冷静に冷静に冷静に、同じ1射を」と自分に言い聞かせている。
・全日での結果をどう感じているか
7年連続で出場していますが、何とか頑張っているかなと思います。
出場する限りは優勝を目指しているので、自信をもって試合に臨めるよう毎回準備はできていると自負しています。
・来年へ向けての取り組み
来期は1射30秒にルール変更されてくると思いますので、リリーサーのコントロールとエイミング力の強化を行っていく必要があります。
短時間でコントロールするには、筋力が必要不可欠であるため、トレーニングはしてきたいと思います。
リリーサーはトリガーレスですが、今以上に自分で射つタイミングをコントロールして、意図的に発射できるように取り組んでいきます。
3名のスタッフの弓具紹介をしてきましたが、皆さん楽しんでしただけましたか?
次回の更新もお楽しみに!