~ロジックCT9試射

こんにちは、新宿店の種部です。
G5プライムの2019年モデル、ロジックCT9のサンプルが入荷したので試射してみました。

見た目はマシューズのTRXに似ているなどと言われるのですが、実はこのデザインはプライムが2013年に初めて作ったターゲットモデルONEのシルエットを継承しているのです。
カムはハンティングモデルのロジックシリーズに使用されていたTRMパラレルカムを搭載しています。
スピードとスムーズなドローイングを両立
TRMはスピード系カムですが、実際に引いてみると引き始めはやや硬い感じはあるものの、カムが回り始めてしまうとスムーズにドローイングできる感じです。
ドローストップでレットオフを調節できるのでレットオフの感じは自分の好みに合わせて変えることができます。プライムのスタッフシューター、デイブ・カズンズさんによると長めの引き尺のカムを選択して、ドローストップで引き尺を短く、レットオフ率を小さくしながら調節すると良いとのこと(TRMパラレルカムはドローストップの張背で1/2インチまで短くすることができます)。

安定感のあるエクストラロングハンドル
スタビライザーのない状態でも弓がすっと止まる感じで、ハンドルが左右方向のブレもなく、ホールディング時の安定感が高いと感じました。
実射してみると、衝撃や震度はこれまでのONE等のターゲットモデルに比べるとほとんどないくらいです。G5プライムはハンドルに8000系のアルミニウム合金を使用しており、従来のコンパウンドボウのハンドルに比べてかなり硬いせいか、振動が気になるという声があったので(個人的には気にならなかったのですが)大きな進化といえるかもしれません。ワイドタイプのパラレルリムを採用したのも良かったのでしょう。

独特なスワーブ(湾曲)デザイン

トルクに強いデザイン
せっかくなのでペーバーテストをしてみました。レストをだいたいグリップの中心にセットし、ノッキングハイトはレベルに設定して射ったのが下の写真で、ポイントが少し左向きです。
今までほとんどのコンパウンドボウで特にレストやカムを調整することなくペーパーはブレットホールになっていた私としては、ちょっと残念です。ただ、世の中の多くのアーチャーにとっては朗報です。
私はどちらかというと押し手の親指側をリラックスさせているタイプで、ドローイング時に弓が自然に右に回転するのに任せて弓を押しています。これまでいろいろなコンパウンドアーチャーの弓を調整してきましたが、その経験から私のような押し方をするコンパウンドアーチャーは少数派のようで、親指側に強く力がかかっている方の方が多いみたいです。ロジックCT9はそういう親指が強いアーチャー向きと言えそうです。
1射目

試しにリカーブのように押し手の肘を張り、グリップにあてた手のひらの親指側を少し強めに押して射ってみたのが下の写真です。
2射目

見事なブレットホール(矢がまっすぐに通過している穴の空き方)になりました。ペーパーテストでポイント先が右を向いてレストを動かしても。スパインを変えてもブレットホールにならないという悩みを持っているアーチャーにとってはレストのセンターショット調整が楽になる可能性があります。
新宿店で試射できるので、ぜひ一度試してみてください。
また試射だけでなくトルクの問題の解消の相談にものります!