ターゲットパニック講座 リカーブ編③

ここ数年で、トップ選手の動画を簡単に観ることができるようになりました。世界選手権やワールドカップのメダルマッチの様子を、YouTubeのLIVEで見ている方も多いことでしょう。そして、そこに映っているトップ選手を参考にするのではないでしょうか?
ただこの動画、大概が交互打ちのマッチです。20秒っていう制限とプレッシャーの中で射っている動画なんです。
つまり、100%のパフォーマンスを発揮している状態ではありません。
だから、無理やり射っていたりとか、クリッカーを全力で切りに行ってたりするんですよね。
ここで、私からのお願いです。
“あの伸び合いを真似しないでください”
あれを見た目真似すると「ズレ」になります。(もちろん、予選ラウンドや、3射120秒でも同じような射ち方をする選手ももちろんいます)
では「ズレ」ている人の特徴を考えていきたいと思います。
ズレが多い選手は、ドローイング→アンカリング→伸び合い(エイミング)の区切りが無い選手が多いです。そして、ズレで射っている選手はアンカリングでクリッカーを落として射っています。
つまり、ターゲットパニックになりやすい人は、アンカリングで射っています。
アンカリングという動作は、引き腕は動いています。矢筋に向かって動いているはずです。しかし、ターゲットパニックになりやすい人は、その動作中に射ってしまいます。近射は上手くいくでしょう。緊張しない距離でもうまくいくでしょう。でも、緊張したら、ピタッとサイトピンを止めようとしたら、、、そんなズレでの射ち方できますか?きっと、怖くて固まってしまうでしょう。
そして、「…あれ、、、狙えない、、、伸びれない、、、射てない、、、ああああああああああーーーーーーーー、、、ビヨーーーーン(戻りリリース・クリチョン)」です。
あなたは、アンカリングで射っていませんか?
トップ選手はなぜグイッと引いても当たるのか?それは「矢筋に入ってからの動き」だからです。
〈次回へ続く〉