~山本悠太の2015年度新商品 レビューその③~

みなさん こんにちは

渋谷アーチェリーONLINEの山本です。

最近話題の製品といえば、アメリカ代表レオ・ワイルド選手が開発に協力したモデルである【TRU HBXリリーサー】だと思います。世界選手権に出場していた為、試してみるのが遅れました(世界選手権のブースに置いてあったので触りはしました)が、8月上旬から実際につかってみています。

個人的に選んだサイズはSサイズです。今シーズンメインで使用しているのは【TRU フルクラム Mサイズ】ですが、薬指にあたるカールしている部分の感覚がもっとも良かったSサイズにしました。
このHBXは新宿店ブログで紹介されていたように、下記5種類の使い方が出来ます。

①人差し指メインで引き続け、中指と薬指のプレッシャーを増加させていくことによってリリースする。レオ・ワイルド選手の使用方法
②人差し指をリラックスさせつつ、中指、薬指のテンションをかけていく方法。
③親指を離して、人差し指、中指、薬指でテンションをかけていく方法。
④サムレストを親指で絞り込んで作動させる方法。
⑤薬指を絞り込んで作動させる方法。

実射した感想として、タイミングはどうしようかといろいろ迷った結果、個人的にはバネ無しクリッカー無しの設定してトリガーリリーサーの様な感覚で②番の方法が一番射ちやすかったです。暴発しないように恐る恐るだった事もありますが、思った以上に薬指に意識を持たないとリリースされないので、最初は戸惑いました。

やはり、安全装置がついていない事は、暴発の可能性が高く、最初に購入するリリーサーとしては難しいと感じます。ドローイングの際に親指と人差し指で引いてくることが出来る方は大丈夫だと思いますが、中指と薬指もしっかり使わないと引けない方は人差し指と親指メインのドローイングを練習しないと毎回暴発してしまいますね。他のトリガーレスリリーサーはタイミングを遅らせれば、人差し指と親指メインでなくても発射しないようにすることは可能ですが、この【HBX】 はいくらタイミングを遅くしても薬指と中指メインでドローイングすると発射してしまう可能性が高いです。

私自身も最初は実射する前にヒモでタイミングや力の入れ具合等を確認してからにしました。ある程度リリーサーの扱いになれている、中級者~上級者向けの製品だと思います。今このリリーサーを検討されている方は、どのようにドローイングしているかしっかり理解した上でご選択して頂くのが良いと思います。

しかし、構造自体は非常に面白いです。取り扱い難度が高い為、万人向けとはいかないでしょうが、このリリーサーを使いこなす事が出来れば、天候の変化などによってリリーサーの種類を変えなくてもよいと思います。また、しっかりテンションをかけなくては発射されない為、フルドロー時に程良くテンションをかけなくてはなりません。ドットの動きを止めようと狙いに集中することで、引き手の動きが止まってしまい、カムが少し戻りながら無理やりリリーサーを回転させたりトリガーを押したりしてパンチショット気味にうってしまう方を良く見ますが、一定のテンションをかけ続けないと安定押したショットを繰り返すことは難しいですよね。このリリーサーはそんな状態を自然に改善させることが出来るのではないかと思います。どうしてもエイミング中に緩んできてしまうといった方は、癖を改善する為の練習用としてこの【HBX】を試してみても良いかもしれませんね。

ちなみに、トップ選手はこのリリーサーをどのように扱っているのか参考にするために、アメリカ代表レオ・ワイルド選手の動画を探してみました。みなさんも是非参考にしてください。7分10秒を過ぎたあたりからわかりやすい角度でリリーサーの動きをみることが出来ますよ~。