~コンパウンドのファインチューニング<ラインチューニング>~

みなさん、こんにちは
渋谷アーチェリー新宿店長網です。
本日9/26は統計的に台風襲来の回数が多い「台風襲来の特異日」だそうです。今年は3個同時発生や、日本縦断台風など一つ一つの台風が大雨をもたらしたりと脅威でしたね。
台風が来ると、射場の畳が飛ばないように台風対策をしたり、外出ができないなど、練習ができないですよね。こんな時に便利な商品が【アローキャッチャー】!蓋を開けるだけですぐに近射ができる優れものです。新宿店・ONLINE店で取り扱ってますので、気になる方はぜひご覧下さいませ。また、新宿店では実物を試射できます。ご来店お待ちしております。
さて、今回はグレッグ・プール氏による【ラインチューニング】の動画を日本語に翻訳したので、その内容について皆さんとシェアしたいと思います。
グレッグ・プール氏
Bow Junky Media(http://bowjunky.com)というアーチェリー専門の動画配信サイトを運営しています。内容はアメリカ国内の試合のライブ配信(3Dが多いですが)やトップアーチャーへのインタビューなどです。ホイット、イーストン、アリゾナアーチェリー(AAE)のスタッフシューターです。
グレッグ・プール氏による動画はこちら(掲載許可済)→https://www.youtube.com/watch?v=JFEIDYKcDSs
【ラインチューニング byグレッグ・プール氏】
これから紹介するのは、私が10年くらい前から行っているチューニング方法です。魔法のチューニング法というようなものではないのですが、最も簡単で分かりやすいファインチューニング方法だと思います。このチューニングで達成されるのは、自分にとって最もforgiving(forgiveというのは「許す」とか「咎めだてしない」という意味ですが、この場合はシューティングの技術のミスというか誤差に対して寛容であるという意味合いです)なセッティングです。
これまで私だけだでなく、私の周りのいろいろなコンパウンドシューターにもやってもらいましたが、上手くいっています。その中にはジェシー・ブロードウォーター(ターゲット、フィールドの両方で世界チャンピオンになったことがあるトップシューター)やチャック・クーリー(3Dのトッププロ)もいます。
ラインチューニングをする前に、まず、ペーパーチューニング、ウォークバックチューニングなどのベーシックチューニングを済ませておいて下さい。スタビライザーのセッティングも自分の射ち方に合わせておいてください。
<ラインチューニングの手順>
チューニングの際には、矢(羽根付)、スタビライザーなどは実際に試合で使うのと同じセッティングのものを使用します。
1  ベアシャフトチューニング
20ヤード(18m)で羽根付の矢とベアシャフト(羽根を貼っていない矢)を射ち、的中位置をチェックしてください。羽根付の矢とベアシャフトが同じところに刺さる(図01)ように弓を調整します。以下のような要素を調整すると良いでしょう。
レストの左右
ノッキングポイント
カムのタイミング
カムの傾き
ポイント重量
スパイン


2  ラインチューニング(上下方向)
距離は60ヤード~100ヤード(54m~90m)で、自分がストレスなく射てる最も長いl距離で行ってください。長ければ長いほど良い(違いが分かりやすい)のですが、無理して長い距離を射ってもデータが取りづらいだけなので、自信を持ってゴールドに当てられる距離で行うことをお勧めします。
・的の準備
的を裏返して真ん中あたりに絶縁テープ(19ミリ幅のビニールテープ)を水平に貼ります。水準器で水平になっておるかどうか確認することをお勧めします。
・手順
テープを狙って射ちグルーピングのデータを取ります。テープの上をドットが水平に動いている分には気にしなくて良いです。ドットが上下にずれないことが重要です。

※矢がテープに中らないようにサイトの上下を少しずらしておきましょう。

①1エンドに6~8本射ち、グルーピングの上下のばらつきをチェックします。左右はどんなに離れていても構いません。明らかに撃ち方が悪かった射、エイミングがずれていた射はカウントしないこと。自分の本来の射ち方ができた矢のみカウントしてください(図02)。
②レストの上下調整ネジを1/8回転だけ回して上に動かして、同じように6~8本射ってグルーピングの上下のばらつきをチェックします(図03)。
*上下どちらに動かしたらグルーピングが小さくなるかは、この時点では判断できないので、どちらかに自分で決めてください。
*グルーピングが広がった場合(図04)は、レストを①の状態に戻して反対方向に1/8回転調整します。
③グルーピングが小さくなった場合は、さらに1/8回転上に調整して射ち、グルーピングの上下のばらつきをチェックします。
④矢が的上で水平に一直線に並ぶ(図05)ようになるまで調整とグルーピングのチェックを続けます。

一直線に並ぶなんて一部のトップレベルのシューターだけが出来るだけと思う人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。14歳の少年にもできます。明らかにうまく射てなかった矢を除外することがポイントです。
マイクロ調整機能が付いていないレストの場合はどうするか?
‥‥‥マイクロ調整機能付のレストに買い換えてください❗


3  ラインチューニング(水平方向)
的を裏返してビニールテープを垂直に(水準器を使用すること)貼り、上下方向のチューニング同様にテープを狙って射ちグルーピングをチェックします。今度はサイトが上下に動いても気にしないで良いので、垂直に貼ったテープからドットが左右にずれないこと。
※矢がテープに中らないようにサイトの左右を少しずらしておきましょう
①1エンドに6~8本射ち、グルーピングの左右のばらつきをチェックします。上下はどんなに離れていても構いません。明らかに撃ち方が悪かった射、エイミングがずれていた射はカウントしないこと。自分の本来の射ち方ができた矢のみカウントしてください(図06)。
②レストの上下調整ネジを1/8回転だけ回して左に動かして、同じように6~8本射ってグルーピングの左右のばらつきをチェックします(図07)。
*やはり左右どちらに動かしたらグルーピングが小さくなるかは、この時点では判断できないので、どちらかに自分で決めてください。
*グルーピングが広がった場合(図08)は、レストを①の状態に戻して反対方向に1/8回転調整します。
③グルーピングが小さくなった場合は、さらに1/8回転上に調整して射ち、グルーピングの左右のばらつきをチェックします。
④矢が的上で垂直に一直線に並ぶ(図09)ようになるまで調整とグルーピングのチェックを続けます。

4 ベアシャフトテスト(チューニングのレファレンスポイントの確認)
ラインチューニングが完了したら、20ヤード(18m)に戻ってサイトを合わせてからベアシャフトを射ちます。この段階では、ベアシャフトは羽根のついた矢と同じ位置にささらないでしょう。ベアシャフトが刺さる位置はどこでも構いません(図10)。この時のベアシャフトの位置がファインチューニングができている状態を示すレファレンスポイントです。
私の場合は羽根付の矢がまん中に当たった時、ベアシャフトは4時方向の10点ライン際(図11)に刺さります(あくまで、グレッグ・プールさんの場合ですので、みなさんがこのようなベアシャフトの位置関係になるべきということではありません。)

このレファレンスポイントは、ラインチューニングした時と同じ弓(引き尺、ピークウエイトなども同じ)、同じスタビライザーセッティング、同じ矢の組み合わせで射っている限り有効です。つまり、20ヤード(18m)でベアシャフトを射てばファインチューニングされた状態からセッティングがずれていないかどうかチェックすることができるのはもちろん、もしずれていた場合でもベアシャフトがレファレンスポイントに刺さるように調整することでファインチューニングの状態を回復することが可能になるのです。
遠征先で弓の状態を確認する時、しばらく射っていなかった弓の状態を確認する時、20ヤード(18m)でベアシャフトを射ってみればチューニングが合っているかどうかすぐにわかるということです。
弓、スタビライザー、矢の要素のいずれかを変更した場合にはラインチューニングをやり直して新たなレファレンスポイントを見つける必要があります。
また次回のブログをお楽しみに~