~CPL SHOOTING TIPS:トリガーコントロール

投稿:2026年4月8日

 前回のブログ「エイミングとトリガーコントロール」で、ストリングが鼻について、引き手が定位置についたらドットを的の中心に合わせて、エイミングの作業が終了し、その後はトリガーコントロールの段階に入る射ち方について解説しました。ここで問題なのが、意識をドットの動きからトリガーを切る動作に向ける切替がうまくいかないと、いつまでもドットの動きをコントロールする方に意識が行ってしまい、トリガーを切ることが難しくなってしまうという点です。切り替えのタイミングを明確にして、自分なりの切り替えスイッチを持つことが鍵です。基本は親指をトリガーに掛けるタイミングで切り替えるのが良いと思います。親指をトリガーに掛け、「よし、エイミング終了。後は引っ張るぞー」と自分に言い聞かせます。引っ張るではなく、伸び合う、押手を押し込む、絞るなど、何でも良いので、トリガーコントロールのための自分なりのキーワードで、意識を切り替えます。

ボディ ターナー選手
PHOTO COURTESY OF WORLD ARCHERY

トリガーに指をかけるのが怖いですか?

 パンチショットの習慣がついているアーチャーの場合、トリガーに触れる=トリガーを押すという回路が出来上がってしまっているので、トリガーに指をかけることに抵抗を感じる、もしくは(押してしまうんじゃないかと思って)怖くてかけられないという可能性があります。射ってしまうんじゃないかという不安なく、リラックスしてトリガーに指をかける方法はいくつかあります。

  • トリガースプリングを重くする
  • (親指トリガーリリーサーの場合)親指とひとさし指で輪を作る
  • クリッカー付きトリガーリリーサーを使用する

トリガースプリングを重くする
 レオ・ワイルド選手が若いころターゲットパニックに苦しんだ時に、トリガースプリングを二重にして超ヘビーテンションで使用していたそうです。ちょっとやそっと押さえたくらいでは発射されないような抵抗のセッティングにしておけば、安心してトリガーに指をかけられるようになります。今の親指トリガーリリーサーは、無段階でトリガー張力を調整できるようになっているので、少し力を入れてトリガーを押しても作動しないような強さに設定すると良いでしょう。
 トリガーのテンションを重くしておくと、物理的に指でトリガー押して切ることができなくなり、ドローイングすることでしか切れなくなります。

親指とひとさし指で輪を作る
 これはトリガーを押さないための一番効果的な方法です。アンカーリングの際にリリーサーを持ち変えて、親指と人さし指でトリガーの周りに輪を作り、トリガー自体に触れないでアンカーリングします。輪を保ったままドローイングを続けると、トリガーが輪の内側に押し当てられてトリガーが切れます。トリガーに触れることを意識しなくて済むので、ストレスが少なく、トリガーを押してしまうリスクも少ないと言えます。

親指と人差し指で輪を作っているステファン ハンセン選手
PHOTO COURTESY OF WORLD ARCHERY
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クリッカーつきリリーサーの使用

 トリガーそこで、ご紹介するのが【スタンONNEX クリッカー】モデルです。【スタンONNEX クリッカー】は、トリガーを押していくと、シアが外れる直前にクリックするようになっています。これはヒンジタイプ(いわゆるトリガーレス リリーサー)のクリッカーと同じで、あと少しでトリガー切れますよ、という合図です。

クリッカー付きリリーサーの使い方

 クリッカー付きリリーサーの使い方をSHOT IQのルーティンに沿って考えてみましょう。
①カムが回り切って止まる
②スコープをゆっくり下して、ドットを的の中心に合わせる
➂ドットを的の中心になるべくキープしたまま、ストリングを鼻につけてピープサイトを除く
④この時引き手は顔の定位置に接触している。
⑤ピープホールと的を同心円に重ねて、ドットが的の中心にあることを確認する。
トリガーに指をかけてゆっくり絞っていくと、クリッカーが鳴る→エイミングからトリガーコントロールへの切り替えの合図
⑦伸び合う、引き手の肘を回す、リリーサーにかけた指を絞るなどの動作でトリガーを切りに行く
⑧トリガーが切れてリリース

 ドットを的の真ん中につけたら、親指でトリガーを意識して絞っていきます。クリックしたら、エイミングは終了で、後はトリガーコントロールの段階に入ります。この段階ではトリガーに掛けた親指は意識せず、引き手の肘を回すとか、リリーサーのハンドルにかけた指を絞るとか、あるいは押手を的に向かって伸ばすといった、トリガーを切るための作業に意識を向けます。反復練習することによって、リリーサーがクリックした後は、エイミングを意識しないで、フォームを意識しながらトリガーコントロールすることができるようになります。
 クリッカーの効果は絶大で、自分の中に切り替えスイッチを簡単に作ることができます。実は、私はトリガーに指をかけることは平気なのですが、ターゲットパニックが発症しなくなった今でも親指でトリガーを押すことは怖くてできません。試合で時間がなくても、風が吹いていても、トリガーを押して射ったことは一度もありません。【スタンONNEX クリッカー】を使用し始めた時には、恐る恐るトリガーを親指で押していたのですが、クリックするまでは発射されないということが身体に認識されると、全く恐怖感なくトリガーをクリックするところまで押すことができるようになりました。30年以上トリガー押せなかったのが、的を見ながらトリガーを押すことができるようになりました。もちろん、クリッカーがなった後はトリガーを押すのではなく、最終的にはドローイングで切っていることに変わりはありません。


 意識の切り替えを助けてくれるクリッカーの機能は、悩みを抱えているアーチャーにとっては変わるきっかけをくれる可能性があるツールと言えます。 【スタンONNEX クリッカー】は、エイミングからトリガーコントロールへの切り替えに悩んでいる方におすすめのリリーサーです。
 クリッカー付のリリーサーには、インデックスフィンガー タイプの【スタン SOLEX クリッカー】もラインナップされています。クリッカー付きリリーサーは現在渋谷アーチェリーの通常ラインナップにありませんが、【ONLINE店のお問い合わせフォーム】からお取り寄せ可能です。

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