~PSEの2023年ターゲットモデル発表!

投稿:2022年10月6日

PSEの2023年ターゲットコンパウンドボウのフラッグシップモデル、【ドミネーター・デュオ】が発表されました。

ドミネーター デュオ40

左右対称
【ドミネーター・デュオ】の最大の特徴は左右対称のシュートスルーハンドルです。なんとサイトウインドウの両側にサイトマウント、アローレスト取り付け用のネジが切ってあり、ケーブルガードもハンドルの左右どちら側にも取り付けられます。左右どちらでも使用可能なのです(カムとリムを上下入れ換える必要があります)。左右対称形状でも高い剛性を保ったデザインとなっており、重量はやや重めですが安定性が高いハンドルとなっています。左右両用のメリットというのは個人のアーチャーにとってはあまりないかと思いますが、左射ちのアーチャーにとっては弓の納期が大幅に早まるというメリットがありますね。

左右対称のシュートスルーハンドル

新開発のM2カム
もう一つの特徴は新開発のM2カムがもたらすターゲットモデル最速のアロースピードです。スープラ、サイテーションで定評のあったEMカムをベースに開発されたM2カムは、最高スピード349FPS(時速383キロ)を発揮します。射ち起こしがスムーズでドローサイクルの後半でエネルギーを蓄える設計となっているので、ターゲット向きのフォーギビング(ミスに対して寛容)なカムになっているとのこと。

スナップスペーサーシステムを搭載したM2カム

さらにM2カムには、スナップスペーサーシステムという画期的なカムポジション調整機能が搭載されています。トルクのかけ方に合わせてカムの左右の位置を調整するのはチューニングの基本ですが、カムの左右に厚みの異なるスペーサーを配して調整しているため、これまではカム軸を抜いてスペーサーを入れ替える必要がありました。これがかなり面倒なのです。M2カムスナップスペーサーシステムはその名の通り、カムのスペーサーがスナップオンタイムなので、カムをリムから外すことなくスペーサーの交換が可能なのです。ペーパーチューニングしながら簡単にカムポジションが合わせられますね。2023年のターゲットコンパウンドのトレンドは、各メーカーとも自分の射ち方に合わせてカスタマイズしやすい機能の充実のようです。

ドミネーター・デュオを使用し予選トップに立ったデイブ・カズンズ選手
(PHOTO COURTESY OF WORLD ARCHERY)

現在アメリカで行われている世界フィールドアーチェリー選手権でデイブ・カズンズ選手が【ドミネーター・デュオ】を使用して、予選をトップで通過しセミファイナルのシード権を獲得。【ドミネーター・デュオ】は発表と同時にそのパフォーマンスの高さが世界選手権で実証されています。

PSE【ドミネーター・デュオ】は軸間距離40インチ、38インチ、35インチの3タイプがあり、カムは新しいM2カム、S2カム、SEカムから選べるようです。さらに詳しい情報は次回のブログでアップします。

ドミネーター・デュオ40M2仕様
■軸間距離:40インチ
■スピード:340FPS
■カム/レットオフ率:M2カム/65-75%可変式
■ストリングハイト:7‐1/4インチ
■引き尺:27‐31インチ(回転式モジュール方式)
■ピークウエイト:40-50ポンド、50-60ポンド
■本体重量:2,359グラム

ドミネーター・デュオ38M2仕様
■軸間距離:38インチ
■スピード:349FPS
■カム/レットオフ率:M2カム/65-75%可変式
■ストリングハイト:6‐3/4インチ
■引き尺:26‐30インチ(回転式モジュール方式)
■ピークウエイト:40-50ポンド、50-60ポンド
■本体重量:2,313グラム

ドミネーター・デュオ35M2仕様
■軸間距離:35インチ
■スピード:340FPS(29インチ引きで測定)
■カム/レットオフ率:M2カム/65-75%可変式
■ストリングハイト:6‐3/4インチ
■引き尺:25‐29インチ(回転式モジュール方式)
■ピークウエイト:30‐40ポンド、40-50ポンド、50-60ポンド
■本体重量:2,223グラム